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スーパーネイタント(SF)による
ドライアイへの効果

レーシック手術後のドライアイに対する当院の考え方

レーシック手術後には、一時的に乾燥感や異物感が出ることがあります。その背景には、角膜知覚神経の一時的な低下や、涙液の不安定化、眼表面のバリア機能低下などが関与すると考えられています。
当院では、術後ケアの補助としてスーパーネイタントフルイドを使用しています。スーパーネイタントフルイドとは、細胞を培養した際に得られる上澄み液で、さまざまな分泌因子を含む可能性が報告されています。
スーパーネイタントフルイドに期待しているのは、主に次の3点です。

①眼表面を保護すること
角膜上皮障害モデルでは、スーパーネイタントフルイドが角膜上皮のバリア機能を保つ可能性が報告されています。
②炎症を抑えること
角膜上皮障害モデルでは、炎症に関係する因子の発現が抑えられたとの報告があります。
③神経の回復環境を支える可能性
レーシック手術後は角膜神経の回復に時間がかかることが知られており、スーパーネイタントフルイドがその回復環境を支える可能性が理論的に考えられます。

なお、これらは主に基礎研究や前臨床研究に基づく知見であり、レーシック手術後の乾燥感に対する効果は今後さらに検証が必要です。当院では、標準的な術後点眼治療に加える補助的なケアとして位置づけています。

スーパーネイタント(SF)とは

スーパーネイタント(SF)には肌細胞の再生に深く関与するEGF、FGF成分を含めた数百種類の成長因子が含まれています。特に成長因子には細胞の劣化を抑える、炎症を抑制する、組織や神経を修復するといった働きがあります。
当院の培養ラボでは専任の薬剤師・培養士がひとつひとつ丁寧に調剤しており、10項目を超えるウィルス・細菌検査をパスし、安心・安全なものだけを使用しています。

SF・・・Supernatant Fluid(スーパーネイタント・フルイド)の略

スーパーネイタントで、角膜を守り炎症を抑える

角膜上皮障害モデルでは、スーパーネイタントが炎症関連因子の発現を抑え、細胞同士のつながりを保つことにより、眼表面のバリア機能を支える可能性が報告されています。
このことから、LASIK後の眼表面を補助的に保護する可能性が考えられます。

■ 炎症反応の抑制(IL6 / TNF)

グラフが示す通り、スーパーネイタント(hAdMSC-CM)の投与により、炎症性サイトカインの発生が有意に抑制されています。

■ 細胞間接着(バリア機能)の保護

細胞同士を結びつけるタイトジャンクション(TJP1)を保護し、角膜のバリア機能を維持します。

スーパーネイタントによる「傷口」の修復スピード

角膜細胞の細胞実験では、人工的に作成した隙間が、スーパーネイタントを用いた条件でより早く埋まることが報告されています。

スーパーネイタント
0時間 9時間後
創傷治癒試験・手術直後
創傷治癒試験・手術後9時間経過

ドライアイ時の角膜ダメージからの再生にも有効な可能性を示しています。

スーパーネイタント中に含まれる可能性が報告されている関連因子群

スーパーネイタント中に含まれる、様々な論文で報告されている関連因子群です。

上皮修復・再生 抗炎症 神経保護・再生 線維化・角膜混濁抑制 血管新生抑制 涙液安定化/バリア機能 抗酸化・細胞保護
EGF HGF BDNF HGF sVEGFR-1(sFlt-1) MUC1/MUC4/MUC16 Thioredoxin
HGF TSG-6 NT-3/NT-4 Decorin Endostatin EGF SOD3
KGF(FGF7) STC1(Stanniocalcin-1) Semaphorin 3A Lumican Thrombospondin-1 Clusterin
IGF-2 Annexin A1 Biglycan PEDF
PDGF-AA Gremlin Semaphorin 3A
Amphiregulin(AREG)

(質量分析にてスーパーネイタント中に発現が確認されたタンパク質群)

ドライアイに有効と考えられる様々な因子を併せ持つのがスーパーネイタントの特徴です。
品川近視クリニックのレーシック手術には、全てこのスーパーネイタントの点眼を行っておりますので、通常のレーシック手術に比べドライアイの原因となる角膜の知覚神経の修復機能が強く作用していると考えられます。